投稿者名竹内吉一
タイトルヒト、モノ、カネ、情報、技術力が問われている−その2−
カテゴリ[棚田・むら]
内容 やめた田んぼは、担い手に位置付けられた人たちに貸し付けられる。一見、国の施策方向に沿っているように見えるが、それは担い手が提示する条件に合えば、の前提付き。合わなければその多くは放棄につながる。

 国の支援策もあって、担い手に位置付けられた人たちへの田んぼの集積はこれまで以上のスピードで進んでいる。
 それに応じた機械施設への性能アップや人員増加、そして何よりもそうした高性能な機械施設がその性能を十分発揮できる農地基盤が求められるが、米価が毎年上がっていたのは過去の話。今は前年を下回ることさえある。
 それでもそのための投資をしていかなければならないというので、柏崎では田んぼの大区画化を柱にした再圃場整備が各所で進んでいる。
 雇用する人件費や生産資材費が下がることは滅多にない。作柄は技術力と共に天候により大きく左右される。

 10a(アール)や20aといった自給農家なら殊更問題にならない僅かな減収や米価の下落であっても、自給農家の200倍300倍1000倍と作付規模が大きくなるほど、その僅かな「減」が経営全体を揺さぶる。近隣や国内の生産者間の競争に加え、TPPも現実のものとして考えなければならない状況に直面している。

 どこまで規模拡大したら安心できるのか。規模拡大すれば本当に自立できる明日はあるのか。輸出で展望が開けるのか。

 市内の平場集落にいて担い手農家に位置付けられている従弟は、大部分を借地し一人で10ha近くを切り盛りしている。聞くと1,000万円ほどの米代金が入ってくるそうだがそれも束の間、農機具ローンに、種籾や育苗用土、肥料、農薬、土地改良費に借地代・・・・と出ていくばかりなので、やめ時を思案するこの頃だという。 

資料


 北陸農政局が公表している新潟県内の平成26年産米の生産費調査結果によると
10a当たり
50a未満( 32.5a)階層の収量466 kg、主産物価額は110,287円、所得18,425円

500a以上(782.8a)階層の収量537kg、主産物価額は113,784円、所得28,970円
  ※()内は調査対象経営体の平均作付面積

 かつて6割と言われていた所得率、今は3割にも満たない農家が多い。

 こうした状態の下で、柏崎の担い手農家も経営力競争にさらされている。


Posted by 竹内吉一 at 2016/11/07 09:28:39
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ヒト、モノ、カネ、情報、技術力が問われている−その2−竹内吉一2016/11/07 09:28:39