投稿者名竹内吉一
タイトル過疎と世代交代で菩提寺が消える?
カテゴリ[棚田・むら]
内容 いよいよ雪の季節到来で、今月17日朝には米山(標高993m)と黒姫山(890m)が初雪で薄っすらと雪化粧していたし、きょう19日は平地から海岸部に至るまで雪で白くなった。

 今月5日、米山の真下「吉尾」という集落に在る我が菩提寺「法興寺」の冬囲いと御会式行事があった。

 吉尾は山深い所にある集落だが、昭和24年4月には小学校の分校が開校したほどだった。しかしその後転出が進み、分校は昭和44年3月末で閉校。転出者はその後も相次ぎ、最後まで残っていた9軒も昭和57年に集団移転し無人集落になった。
 そして菩提寺「法興寺」の住職も寺院だけ残し別寺の住職になり、法興寺は寺の行事や檀家の仏事の際だけ代務として兼務することで今に至っている。

 檀家の中には集落を離れるときに菩提寺を替えるという人が少なくない。法興寺の場合も、檀家の多くを占めていた吉尾の人たちが離村したことで檀家数が激減、今では20数軒しかない。

 それでも市内各所や遠くは上越市に転出している檀家を含め、20数軒の檀家は盂蘭盆会や御会式といった寺行事の都度、普段は無人の寺院に集まり代務の住職を迎えて執り行ってきた。
 そのほかにも毎年総出で、寺院までの2kmほどの道路沿いと寺院境内の草刈りを2回、冬を前にしては寺院の冬囲いをしているし、当番にあたった人は、役員と共に雪が消えるとその囲いはずし作業を行ったり、正月の年始物を配ったりしてきた。

 ところが菩提寺の檀家も世代交代している。
 草刈りをはじめ寺を維持するための賦役を重荷に感じ、そうした賦役のない寺に移りたいという檀家が一昨年3、4軒一度に現れた。
 この先さらに檀家が減ると寺の維持が一段と困難になることから、この際‖緻海鯡海瓩觸賛Δいる寺と合併するか廃寺しその後の行先は戸々の判断に委ねるか、それとも檀家が少なくなっても法興寺を維持していくか、などの話し合いが昨年から行われている。

 都会では、菩提寺を持たず葬儀等の時は葬儀社に僧侶の手配を頼むとか、先々墓守が続かないからお墓を持たず永代供養塔に葬ってもらうとか、散骨や樹木葬といったことも昨今珍しくないとか。
 400年余り我が家もお世話になってきた由緒ある法興寺に残りたいが、一軒や二軒では宗教法人として存続できないらしいだけに難しい判断をしなければならない。
 また12月に話し合うことになった。
資料


東京市青山原宿の住所。平木さんという姓は当地区にないが地区の人の親戚筋なのだろうか。それとも信仰心が篤く、この地まで参拝に訪れた方なのだろうか。


寺院までの約2kmの道路は、かつて吉尾集落の人々が通った道で舗装してあるものの、草刈りをやらないと両脇の草が生い茂り、道幅が狭くなり路肩が分からなくなってしまい危ない。


7月下旬の草刈りで集まった檀家衆


寄進札を見ると、東京市や上州原市町といった住所も見られる。為書きがあることから親戚筋なのだろう。


一見、民家と見間違える外観だが、小学校の分校が開校した当初はここが学校になったとか。
まさしく寺小屋であり、子ども達の遊び場であり、住民の心の拠り所だったはずである。
雪ですっぽり埋まってしまうため、窓や出入り口を囲う。檀家衆が集まってきた。


Posted by 竹内吉一 at 2017/11/19 21:43:28
タイトル投稿者名投稿日時
過疎と世代交代で菩提寺が消える?竹内吉一2017/11/19 21:43:28